Google広告でのスマート自動入札を使った単価調整～Optmyzr（オプティマイザー）コンバージョン値のルール〜【Q&A編】

※この記事は2021年8月本国掲載の内容です。

Google広告の機能「コンバージョン値のルール」は、自動入札をさらに調整したいが、オフラインコンバージョンや値の調整などの複雑な設定はしたくない場合に活用できる、素晴らしい機能です。

この機能に関する質問がいくつも届いた中で、多くいただいた質問をまとめてご紹介します。

「コンバージョン値のルール」に関するQ&A　実際の動作について

Q：コンバージョン値のルールを使用すると、レポートには異なる変換値が表示されますか？

A：はい。「コンバージョン値」欄には、検索、ショッピング、ディスプレイキャンペーンなどアカウント全体で調整された値が表示されます。

コンバージョン値を記載したレポートを上司やクライアントに送信した場合、コンバージョン値のルールを有効にすると、これらの値は「正しくない」ものになります。「正しい」をどのように定義するかはそれぞれですが、値の計算方法が変更されるため、レポート作成時に問題が生じる可能性があります。

「コンバージョン値のルール」を有効にする前に、関係者とすり合わせしておくことをおすすめします。

また、Optmyzr（オプティマイザー）が提供するような自動化されたレポートツールを使ってコンバージョン値のルールを適用して入札を改善すると同時に、調整されていないコンバージョン値をレポートすることもできます。

Q：コンバージョン値は過去にさかのぼって更新されますか？

A：コンバージョン値のルールを作成した時点から値の調整が始まります。以前に報告された値は変更されません。

Q：元の換算値を確認するにはどうすればいいですか？

A：調整前のコンバージョン値、つまりコンバージョン値のルールを適用しない場合のコンバージョン値を確認するには、アカウントまたはキャンペーンの概要ページで「コンバージョン → コンバージョン値のルール調整」のセグメントを有効にします。

これを行うことで、0（ゼロ）以外のコンバージョン値を持つアカウントやキャンペーンに対して、「元の値（ルール適用なし）」の新しいセグメントが表示されます。

Q：コンバージョンが複数の値のルールを満たす場合、どのルールが適用されますか？

A：以下の順番でルールが適用されます。

1.地域については、最も詳細な狭域のロケーションのルールが適用されます。例えば、サンフランシスコのルールがカリフォルニアのルールよりも優先されます。

2.オーディエンス属性については、以下の順序でルールを試します。
・カスタマーマッチ
・リマーケティング＆類似オーディエンス
・アフィニティ＆インマーケットオーディエンス
・詳細な人口統計

3.オーディエンスセグメントに同じ値がある場合、Googleは「加算」よりも「乗算」ロジックを使用したルールを選択します。

4.他に同じ値がある場合は、最も調整値の高いルールを選択します。

Q：入札調整とコンバージョン値のルールの間には本当に1対1の関係があるのでしょうか？

A：値のルールの設定は、必ずしも入札調整の設定と全く同じではありません。

その理由は、コンバージョン値のルールはGoogleに報告されるコンバージョンの価値を変えるものです。Googleの機械学習アルゴリズムは、これらの自己申告されたコンバージョン値を使用して、未来のコンバージョンの推定値を予測します。

ですが、Googleはこの予測を行うために、各入札からの50万以上に及ぶ示唆を考慮していることを忘れないでください。機械学習アルゴリズムは、高いコンバージョン値と相関のある、時間帯などといった他の要因を見つけるかもしれません。ユーザーが高コンバージョンの地域にいるから高く入札するのではなく、ユーザーが夜に検索しているから高く入札するのです。

Q：tCPA（目標コンバージョン単価）を活用したキャンペーンでもコンバージョン値のルールを設定できますか？

A：コンバージョン値のルールはアカウントレベルで設定され、検索・ショッピング・ディスプレイキャンペーンで報告されたすべてのコンバージョン値の値を変更します。このルールは、キャンペーンの入札管理スタイルに関係なく値を変更します。

キャンペーンがtROAS（目標広告費用対効果）を使用している場合、コンバージョン値を最大化している場合、スマートショッピングキャンペーンの場合は、調整されたコンバージョン値がGoogleの入札決定方法に影響を与えます。Google は引き続き、コンバージョンに含まれるコンバージョンアクションのみを考慮します。