※この記事は2016年3月本国掲載の内容です。
Google広告の掲載順位を決定づける品質スコアのアルゴリズムは、未だブラックボックスと評されます。それは、品質スコアの算出には多くの要素が絡んでいるためです。
Googleは2007年に、品質スコアに影響を与える要素を開示しました。当初はランディングページやクリック率の良し悪しのみ言及されていましたが、その後、スコアを決める要因は3つの要素であることが明らかになりました。また、広告レポートの機能もアップデート。Google広告上で表示されていた品質スコアのサブコンポーネントに、APIを通じてアクセスできるようになりました。
品質スコアの構成要素である「広告の関連性」「推定クリック率」「ランディングページの利便性」は、Optmyzr(オプティマイザー)の機能「品質スコアトラッカー」で最適化が可能です。
この機能を使ってデータ分析をすることで、具体的な改善点が容易に特定できるようになります。
品質スコアを構成する3つの要素
1.広告の関連性
キーワードと広告の関連性を測定します。
2.推定クリック率
キーワードや広告の過去のパフォーマンスに基づいています。「リアルタイムオークション」ではデバイスや地域、クエリに含まれる単語、時間帯など、他の要素も考慮されます。
3.ランディングページの利便性
キーワード/広告内容とランディングページとの関連性を測定。ユーザーエクスペリエンス全体に影響を与える「関連性」「分かりやすさ」「操作性」「ページの読み込みスピード」など、評価の改善につながる要素も考慮します。
各要素は、評価に応じて「平均以下」「平均」「平均以上」のいずれかのステータスが付けられます。Optmyzrは、アカウントの全体的なコンディションをコンポーネントレベルで把握するために、このデータを集約。Googleの評価と同様に、1〜10の数値(スコア)で表示します。
このデータは、キャンペーン/広告グループ/キーワードレベルで確認できます。
また、キーワード以外にも、より高いレベルのコンポーネントスコアを表示し、注視すべき問題がないかどうか、確認することもできます。例えば、アカウントのランディングページのエクスペリエンススコアが4以下の場合は、サイト全体を改善する必要があります。
Optmyzrの分析データを活用した最適化例
・品質スコアのダッシュボードで、「最適化すべき広告グループ」リストの上から順番に修正していきます。このリストは、あらかじめ“品質スコアが低く、コストが高い”順にソートされています。この最適化は、収益に最も大きな影響を与えます。
・広告グループの「キーワードタブ」で、どのキーワードが品質スコアの低下に影響を及ぼしているか、確認できます。
・キーワードで、どのコンポーネントのスコアが低いか確認し、修正します。例えば、広告の関連性が低い場合は、そのキーワードを別の広告グループに分けて、より関連性の高い広告テキストに改善することができます。
また、品質スコアが低いキャンペーンを選択し、最適化が必要な広告グループを特定することもできます。最適化は、Google広告アカウントで直接行うことができます。