※この記事は2020年2月本国掲載の内容です。
検索連動型広告の担当者が懸念しているもの、それは「自動化とAI」でしょう。Google広告の自動化が、物事をより簡単にする一方で、より複雑化するであろうと言われています。今後、競合他社にどう対抗していけばいいのかについて考察します。
PPC広告の自動化の長所と短所
Googleは、何十億回もの検索実績を元に、カスタマーのインサイトやニーズを理解するための機会をマーケターに提供しています。
特にここ数年、大手広告代理店は強力なAIや機械学習を導入し、PPC広告の運用における、多くの中核機能を自動化に切り替えています。そして、誰でも簡単に、クオリティの高い広告を設定・実行できるようになりました。簡単に操作できる自動化には、多くのメリットがあります。中でも、工数の削減は特に大きいと言えます。
運用における多くの側面が自動化されたことで、運用者は、業務の大半を費やしていた煩わしい作業から開放されました。そういった大きなメリットがある一方で、自動化によって陳腐化してしまうのでは? という懸念も広がっているなど、「短所」も見られます。ここで、いくつかの具体的な懸念事項について考えてみましょう。
1. 優秀なマーケターは、検索エンジンの機械学習機能や設定について100%理解しているわけではありません。結局のところ、自社/クライアントの予算を使うことに関しては、マーケティングチームのリーダーに責任があります。すべての調整や意思決定をGoogleの自動化機能のみに頼るのは、賢明ではありません。
2. 全てのマーケターが同じ自動化機能を同じように使っていたら、形骸化してしまうでしょう。それは、スポーツリーグのすべてのチームが、まったく同じ手法や戦略をとるようなものです。
3. A社とB社は同じ業界で同じような製品を販売していますが、A社とその顧客にとって成功手法であっても、B社が同じ手法をとった場合、悲惨な結果になることがあります。
競合他社を凌駕するために、サードパーティツールを利用することで、以下のような解放的でパワフルな改善が実現できます。
● アカウントコンサルタントと運用者間の壁がなくなる
● キャンペーン状況を即座に把握し、より迅速に効果的な改善が行える
● ビジネスや業界特有のパターンも微細に調整できる