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2021.10.22

リスティング広告における電話コンバージョンとは?  <前編>

※この記事は2021年7月本国掲載の内容です。

競争が激化するビジネスの世界ではすべての戦略が重要ですが、それに関連する戦術の効果を知ることは最も重要と言えます。

時間と費用をかけて投資をし、十分なROI(投資利益率)が得られたか確認する必要があります。

 

ECサイトで製品販売する場合は、複数のチャネルやプラットフォームを使って指標を追跡します。そのためにはまず、トラッキングの概念や方法について理解しておく必要があります。

例えば、インバウンドコールは何を指すのでしょうか? インバウンドコールにはさまざまなソースがあり、売り上げやコンバージョンに大きな影響を与えます。また、Eコマースのコンバージョンファネルを最適化して、売り上げを最大化する方法も知りたい内容です。

 

Web広告の主要な形態に、PPC(ペイ・パー・クリック)広告があります。課金方式は広告がクリックされるごとに検索エンジンに対して料金を支払う、クリック課金型です。その広告が専用の電話番号に誘導されていた場合、通話を介して獲得したコンバージョンはどのようにトラッキングすればよいのでしょうか? この指標の追跡は、キャンペーンの効果計測において非常に重要な要素になります。PPC広告がどのように機能しているのか、本当の意味でのインサイトが欲しいところです。

 

本記事では、コールトラッキングのポイントと電話コンバージョンでサードパーティー製ツールを活用するメリットについて、前後編に分けてご紹介します。

Optmyzrオプティマイザー_リスティング広告_コールトラッキング
Optmyzrオプティマイザー_リスティング広告_コールトラッキング

PPCコールとは?

キャンペーンを実施する際、広告に電話番号を設定することがあります。

この番号は企業の専用番号に接続されており、大抵は外線番号かフリーダイヤルとなります。

 

展開するキャンペーンの数によって、キャンペーン/商品/ランディングページ(LP)それぞれに電話番号を振り分けることもできます。

これらの番号をWebサイトに挿入し、顧客ごとに番号を変更する簡単なスクリプトも作成可能です。例えば位置情報、電話をかけるきっかけとなった紹介ポイント、リスティング広告やキーワードなどと紐づけることができます。

 

理想としては毎回、FCR(初めて入電があった際に内容を解決/コンバージョンすること)を実現したいものです。

 

では、これらの効果測定や関連するコンバージョンをどのように追跡すればよいのでしょうか。また、トラッキングすることでどんなメリットがあるのでしょう?

コールトラッキング(電話効果測定)のメリット

デジタル時代は多くのチャネルが存在しますが、顧客の多くは製品購入の際に実際に人と話がしたいと思っています。

コールトラッキングは、顧客がリアルタイムで質問し、十分な情報をその場で得た上で決断できるため、コンバージョンを達成する上では非常に効果的です。コールトラッキングから得られるデータには、以下のような情報が含まれています。

 

・どのような経路で顧客が辿りついたか
複数のオンラインチャネルでキャンペーンを展開している場合に、特に有効です。

 

・コールパターン
顧客が最も電話をかけやすい日時を特定する際に便利です。また、最適なコールキューシステムを構築する場合にも役立ちます。

 

・SEOとキーワード
優れたコールのトラッキングで通話につながったキーワードやフレーズを特定することができ、今後の施策設計に役立ちます。

 

・A/Bテスト
コールトラッキングで最も効果が高いランディングページ(LP)を特定し、サイトの最適化に役立ちます。

 

・パフォーマンス
キャンペーンや広告ごとに何件のコンバージョンがあったか正確に把握することで、今後のキャンペーン設計を適切にプランニングできます。

Google広告

多くの企業が、コールトラッキングを始めるにあたって最初にGoogle広告を選びますが、インストールが難しい場合もあります。ですが、サードパーティ製のツールを活用して適切な設定を行うことで、データを最大限に活用しながら大きな価値が得られます。

 

まずはじめに、以下の設定を行います。

 

1. Google広告の管理画面右上にある「ツールアイコン」をクリックし、「測定」の「コンバージョン」でコンバージョントラッキングを設定する

 

2. 通話に基づいた新しいトラッキングスクリプトを作成する

 

3. コンバージョンを計測するにあたり、3つの発生元から1つを選択する

 

4. 複数選択したい場合は、3つそれぞれにコンバージョンスクリプトを作成する

 

5. 「コンバージョンに含める」のオプションで「はい」を選択する

 

6. コンバージョンとして認識する通話時間の下限を設定する

 

6.では、Google広告のトラッキングだけで指標を定義することに無理があります。例えば、通話時間の下限を「5分」に設定したとします。コンバージョンを管理する平均時間は5分かもしれませんが、その長さの通話が毎回コンバージョンしたという意味ではありません。

まとめ

Google広告のトラッキングである程度効果を把握できますが、実際にコンバージョンにつながったコール数を正確に把握することはできません。

 

ある期間に100件の通話があったと表示されても、データからは何件コンバージョンしたのかは分からないのです。

より正確な情報を得るには、サードパーティ製のツールを導入する必要があります。

 

この続きは後編にてお話します。